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ザアァァ…
パシャッ
激しく雨が降り続く。その中を走り抜ける1人の男―。
名前は鳴海 簾慈-Narumi Renji-。
急に雨に降られた彼はジャケットを雨除けに目に入ったカフェに一目散に駆けていった。
でも、すでに手遅れで犠牲にしたはずのジャケットは役にたたずに案の定びしょ濡れで結局、全身雨に晒すしかなかった。
いつも完璧な彼にはとても珍しい出来事だった。
「しばらく止みそうにないな。」
仕方なく簾慈(Renji)は雨宿りをしていたそのカフェで時間を潰すことにした。
音もなくdoorを開ける。
途端に甘い香りが鼻をさした。
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