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「西山ーはいれー」
クラスがしんと静まった。
私は頭は動かさず、目線だけをドアに向けてみる。
ガラガラッ
「…おはよーございます」
あ。やばいな。
そう思った瞬間
「「きゃーーーっ」」
…ほら。
女子の歓声が響き渡った。
まあ、たしかにかっこいいけど、
そんなに叫ぶほどなのかな?
栗茶の柔らかそうな髪はゆるいウェーブがかってて、色素の薄い瞳の色と、よくあっていた。
形のいい唇に、高い鼻。
180センチはあるだろう身長。
…こりゃ女子様たちが叫んじゃうか。
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