或る日
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アンティエットはほとほと困り果てていました。 彼女が借りている小さな家の裏庭に、 大きな穴があいているのを、 今朝早く、ハーブを摘みに行った時に見つけたのです。 穴はとても暗く深いようで、 アンティエットが大切に育てたハーブのあったところに ぽっかりと口を開けていました。 試しに声を投げ入れてみましたが、 何度も何度もこだまして暗闇に消えるだけで、 穴の深さは分かりませんでした。
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