或る日

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夜、ベッドに入るときが一番アンティエットを苦労させました。 ベッドの左側にある窓の下が、 ちょうどあの穴がある裏庭なのです。 眠たくてしょうがないのに、 眼を瞑ると穴に落ちてしまいそうな気持ちになって アンティエットは眼を瞑れなくなってし まうのです。 ある夜、アンティエットは ほとんど夢遊病患者のようにふらふらと裏庭にでました。 空には大きなまん丸の月が浮かんでいます。
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