裏庭の月

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ぼうっとした顔のまま アンティエットは、そっと毛布をめくって 穴を覗きこみました。 夜になって穴はいっそう深くなったようでした。 アンティエットは怖くてたまりません。 買ったばかりの物干し竿は、 錆びてしまっていましたし ふかふかだった毛布は、 夜気を含んでじっとりと重くなっていました。
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