20人が本棚に入れています
本棚に追加
ベッドに怒りをぶつける。
もう夜の十一時だが、近所迷惑とかはどうでもよかった。
怒りのほうが勝っていた。
唯一理解してくれた友達は、気にかけてくれて家まで一緒に帰ってきた。
だが、その頃は不安でいっぱいだった。
いつ足元に転がってるか。
気にするとキリがなかった。
「ご飯よ!」と母親に言われても中山は正直そんな気分ではなかったが、食欲には勝てなかった。
食べ終わって、それから部屋に戻って……今ようやく落ち着いた。
そしたら怒りがわき上がってきた、というわけだ。
「はあぁ~」
でもそれも落ち着いてくると、やはり不安になる。
部屋まで来やしないかと。
「もう風呂も入ったし、寝よう」
疲れもあるからか、何もやる気が起きない。
「……………………」
ベッドに入ると、眠気に襲われた。
すぐに瞼(まぶた)が落ち。
そしてそのまま眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!