日常の中の非日常(中山)

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 ベッドに怒りをぶつける。  もう夜の十一時だが、近所迷惑とかはどうでもよかった。  怒りのほうが勝っていた。  唯一理解してくれた友達は、気にかけてくれて家まで一緒に帰ってきた。  だが、その頃は不安でいっぱいだった。  いつ足元に転がってるか。  気にするとキリがなかった。  「ご飯よ!」と母親に言われても中山は正直そんな気分ではなかったが、食欲には勝てなかった。  食べ終わって、それから部屋に戻って……今ようやく落ち着いた。  そしたら怒りがわき上がってきた、というわけだ。  「はあぁ~」  でもそれも落ち着いてくると、やはり不安になる。  部屋まで来やしないかと。  「もう風呂も入ったし、寝よう」  疲れもあるからか、何もやる気が起きない。  「……………………」  ベッドに入ると、眠気に襲われた。  すぐに瞼(まぶた)が落ち。  そしてそのまま眠りについた。
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