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小学生のころ、クラスの子たちはみんな活発で、わりと大人しかった私は馴染めないでいた。
昼休みになればみんな外に出てバスケットボールやらドッジボールやら、私はいつも羨ましく思っていた。
「灯(あかり)ちゃんも一緒にやろうよ!」
クラスメイトから誘われたときは、本当に嬉しかった。
でも、クラスには意地悪な女子が数人いて、大人しかった私は標的にされた。
中西美月を筆頭に、数人の女子は私ばかりを狙う。
そして、普段の学校生活でもそれはエスカレートしていった。
私が触ったものは汚いと言われたり、クラスメイトのほとんどの女子に無視されたり、私のいるところで悪口を言われたり、今考えればそれは軽いいじめだったのかもしれない。
でも、私は「全部私が悪いんだ」と自分を責め続けた。
いや、いじめられていることを認めたくなかっただけかもしれない。
当時、私を支えてくれたのは母だけだった。
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