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母は、いつも私にこう言っていた。
「堂々としてなさい」と。
その言葉を励みに、いじめられても歯を食い縛った。
転機は、小学5年生のころ。
クラス替えがあったおかげで、いじめっ子たちと離れることができた。
それと同時に「今が自分を変えるチャンスだ」と思った。
私の単純な思考回路では、“人気者=人を笑わせることのできる人”だった。
とにかく友達を笑わせようという一心で、バカなことをたくさんしたのを覚えている。
それからというもの、自分自身でも変わってきていることを実感した。
自分も。まわりも。
そして、母は私にもっと自信をつけさせるために、生徒会に入ることを薦めた。
投票でクラス代表を決めて、それからまたその代表を集めて投票を行い、生徒会役員を決める。
私のクラスで立候補したのは、私を入れて5人だった。
5人もいれば当然、嫌われ者の私は最下位だろうと思い、半ば諦めていた。
しかし、結果はなんと2位だったのだ。
代表には選ばれなかったものの、ずっと嫌われていた私が多くの人に投票してもらえたことが、本当に嬉しかった。
これが、大きな自信へと繋がっていくことになる。
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