昔々…

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昔々…

あの日あの時あの場所でお前と出逢えた奇跡── それは光となり俺を明るく照らしてくれた… ありがとう────愛してる。 物心ついた時から呼ばれていた名は《ごくつぶし》。 大好きだった母様は俺が幼い頃に亡くなった。 母様を溺愛していた父上は、その日から俺を嫌悪を込めた目で見てくる。 まぁ…それは構わないけど。 初めこそ、哀しくて苦しくて泣いていたが今となっては慣れたものだ。 父上の後妻は、まだ若い妖艶な女…。
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