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序章
―――あいつは化け物か?
俺は今化け物に襲われている
化け物といっても普通の怪物とかそういう類じゃねぇ
そいつは人の形をしていた
とてつもなく綺麗な少年だった
俺はアッチの趣味はないから大丈夫だか、そいつは一目で人を惹きつける魅力があった
真夜中の路地裏、俺はそいつから逃げていた
俺はもう長く走ったためか疲れきっていたのに、そいつは軽い足取りで俺を追いかけて来やがった
俺は足が竦んで歩けなくなった
「意外とギブアップ早いね、君」
俺は後ろを振り返った
正面にそいつはいた
そいつの顔を見た瞬間、俺は悲鳴をあげていた
そいつの目が禍々しく赤く光っていたからだ
そんな俺を見てそいつは笑った
「そんな声出すなよ、近所迷惑だろう?ま、とりあえず、頂戴」
そう言って俺の前に手を差し出した
「な、なにが欲しいんだ!?か、金か?それとも、俺の命か!?」
「そのどちらでもないよ、私が欲しいのは君の…
そう言いながら、俺の首もとに自分の顔を近づけて…
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