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入学式の朝
僕はすごく緊張しながら一年生の教室に向かった
僕のクラスは2組で(古き良き学科制度から混合学級制度に変わって数年目だということを後から知った)、早くも数人でグループを形成しているところがあり凄くつらく感じた
筆者はかなりの人見知りで見知らぬ人に自分で話しかけに行くことはほぼないため、この時点で自分がアウェイな感覚に陥っていたが黒板に席がかかれた紙が張っており、そこから自分の席がどこなのかを確認して席に着いた
そこまではよかった
問題はそこからだった
話しかける相手もなくやることもないため中学生の頃にはまっていたペン回し(この時代はペン回しがブームになっており、ペン回し専用のペンというものも売り出されていた)をひたすら行っていた
すると隣の席の男子(後にかなり仲良くなる主人公補正を持った男子)が僕に対抗してペン回しを始めた
この時、僕は「こいつ何で張り合ってくるの?」と心の底から思ったが言葉には出さずに張り合うようにペンを回し続けた
それから数十分後、クラスの担任となる先生が教室に入ってきた
その瞬間は8割の人達が衝撃を受けたと思う
何を隠そう担任は漫画のような髪型だった
イメージとしてはお茶の水博士を中肉中背にした感じで、そんな人物が教室に入ってきたら驚かない方が不思議だと思う
それから入学式の段取りが話されてすぐに第一体育館(普通と同じく体育館は二つある)に整列させられて1組から入場するように4組(うちの高専は4学科あるので各学科を均等にして分けると4クラスできる)入場して席に着いた
この時の僕は「出身中学が悪いからせめて品が良く見えるように堂々としなければ」と謎の思考をしていたが、他の人から見るとただ緊張して歩いてるようにしか見えなかったと思う
そんなこんなで何事も起こらず入学式は終わるはずだった
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