始まり

3/3
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
走り始めたあたしは 急行列車に乗ったように グングングングン追い越した 世界は酷く汚れてる 地球なんて腐ってる こんな世界を作り上げた神様は きっととんだなにかに違いない 世界の端っこで泣いていた あたしを君は乗せてゆく 共に行こうといったのに あたしは未だ終点で 進まない列車に乗ってるの 助けてと叫んだら 地上の誰かかあたしを呼んだ 「愛してやるから戻ってこいよ」 だからあたしは今までを 全て終点において その胸元に飛び込んだ 「おかえり」と呟く誰か ただいまと答えるあたし このセリフさえも 汚く聞こえるこの世界。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!