隣の外国人

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隣の外国人

「はぁ」 ため息が出てくる。 推理小説家はドン詰まるととことんドン詰まる。 私はこの仕事を始めて5年になる。 ある出版社の新人賞に選ばれていたころはアイデアが腐るほど頭にはっきりと思い浮かんだが今ではパソコンに面と向かった5分後には安らかな眠りについている。 安らかなといっても原稿に追いかけられる夢を見るのだが・・・ 自己紹介を忘れていたようだ。 私は月本タカヒロ、ただの結婚願望がない、いや正直女性と話すのがめんどくさいだけの25歳の推理小説家である。 そんな私が今執筆しているのはある外国人に出会ったからである。 もしかしたらこれが私の引退作になるかもしれないと思いながら筆をとっている。 しかしこれだけは書きたかったのだ。 それではエドワードと私の物語を読んでいただこう。
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