Epi.1

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――M. 陽翔の炎とはマルデ違う質のソレ 操ってイタのは 建物のウエに立って見下ろす野郎 黒いマントか何かで身体を包むソノ姿は ナルホド呪術師といった感じダ フワリとオレ達の前に降りたソイツは 思ったヨリも身丈のアル男で 「蓮…」 オレの腕にピッタリとくっつく雅 おそらく"危険なニオイ"を感じたんダロウ 確かにコイツの魂は ヒドク濁った色をしてイル 「失礼ですが、貴方は?」 「相手に名を聞く時は  自分が先に名乗るのが  道理ではないか?」 陽翔の問い掛けに アッサリと涼しい顔でソウ返す 「それは失礼  私、緋沢 陽翔と申します」 陽翔が名乗った途端 野郎は目付きを明ラカに変えた マルデ化け物でも見るヨウナ そんな冷たい眼を陽翔に向けた 「緋沢、か  覚えておこう  しかし困るんだ  余所者に居られては」 オカシイ… 奴の魂の色が変わってイク…? 「緋沢さんッ!!!  伏せてください!!!」 『――!?』 スコルだとかいうオンナが叫ぶ その声に陽翔ダケでなく オレらもつられて伏せる 「…こいつが黒幕なら話は早い」 「陽翔!!下がれ!!  ソイツはオカシイ!!!」 オレが感じた違和感が 間違いじゃなけレバ カナリ厄介なヤツだ 「炎には氷」 「イチ!!!砕け!!!」 陽翔の周りに突然現レタ氷の華 ソレと同時にマタ雨が降り出して 視界を遮ってイク が、イチの"術"の方が 出は断然早い ――バチバチィッ!!― 陽翔の周りで雷が弾ける 「フレアァアッ!!!」 スコルが叫びナガラ 野郎に向かってイク 手には小さなダガーナイフ ――ガシッ…― 「―!?」 その刃を掴ンダのは 「イチ…?」 .
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