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「さて、とりあえず今後どうするかはひとまずおいといて、乾杯といくか。 っていってもジュースでだけど」
俺はそう言ってから持っていた紙コップを高々と掲げた。
「ああ。 だが大和、この場合何に乾杯するんだ?」
巴が紙コップを掲げたまま小首を傾げる。
「そりゃあ勿論、巴ちゃんスターーダムプロジェクトの創立と栄光を願ってっす!」
「……」
どこから現れたのか、ちゃっかりとコップを手にしたハチが、いつの間にか巴の横に陣取っていた。
「なんっすか先輩……? その黙って邪魔者を見るような目は」
「だって邪魔者だろ」
「バッカじゃないんですか!? 先輩ってもしかしてあれですか? 右脳しか機能していない可哀想な子ですか?」
「何でお前にそこまで言われなきゃいけないんだよ! だいたいスターダムって何なんだよ! 巴は別にアイドルになりたいわけじゃ……いや、待てよ……?」
「な、なあ大和、この子は一体?」
巴がハチを見ながら言った。
「えっ? あ、ああ。 こいつはハチ。 ハイエナのような奴だけど、」
━━ガスッ。
「ぐおっ!!?」
言い掛けてハチにペットボトルで殴られた。
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