*Episode・8*

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「そ、それが…?」 「八百比丘尼の話のね、その後の話なんだけど。 噂によると実はその子孫がいるらしいんだ。…いや、そんな柔らかい話じゃなくて”比丘尼が往生したあと、その肉を食べた”んだって」 静紅の顔が強張った。 「つまり…」 「そう、その人も800年の歳を手に入れたんだ」 紫折の意図は分からないが、ぞっとする話だった。 「禁断の肉を食べた。その人は呪われた。……死ねないんだよ。 死んでも覚醒するんだって。記憶を捨てながら生き続けてるらしい、もう自分が何者かも分からないだろうね」 「………」 しばしの沈黙が流れる。紫折はふぅと息を吐いた。 「…吉田?こんなところで何してるんですか?」 「桂さん……別に。さぁ、今夜は忙しいよ」 すぱんっ 「稔麿さん?」 「おいこら秋二朗、お前こんなとこで油売ってる暇あるわけ?」
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