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「…遅い。秋次郎はともかく桂さんも何してるんだか」
その頃、池田屋では遅刻してる桂に少々呆れながら吉田を中心に話が進められていた。
「稔麿、本当にそれでいいのか?」
「問題ないさ。晋作にも期待してるからね」
着々と煮詰まっていた。
「…?下が騒がしいな」
ばんっ
「稔麿さんっ!!」
「え?静紅なんでいるの?」
着いた。逢えた。
部屋にいる浪士らはさておき、目を丸くしてる吉田とかち合った。
「稔、麿…さん」
肩で息をする静紅の言葉は絶え絶えだった。
「──ご用改めである!」
「新撰組でございます!!
早ようお逃げっ、ぐわぁ」
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