*Episode・12*

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京を出て数日が経った。 ひらすら江戸を目指す。旅籠を転々として進んでいく。 「静紅、大丈夫か?少し休憩しようか」 「はい……すいません」 とある街を過ぎた外れの方にある、甘味処に立ち寄った。 小高い丘の中腹にあるその店は、のどかな佇まいである。 お茶と串団子を食べながら一息ついた。冬真っ只中であるため、寒さはひとしおであった。 「お茶が暖かくて美味しいです」 「そうだな。…今日はもう少し行くがそこの宿場町で休もう」 江戸まであと少し。
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