*Episode・3*

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「お前、片付けが済んだら俺の部屋へ来てくれるか」 「?…はい」 「あー結城さんが静紅ちゃん誘ってるー。抜け駆けは許しませんよ?」 夕餉の片付けをしているところに結城が現れた。沖田も現れ、結城にちゃちゃを入れる。相変わらず仲が良い(?)。 「馬鹿か、誘うか!! それにてめぇに許される事じゃねぇし」 「なんか微妙に静紅ちゃんに失礼…」 静紅はとにかく急いで片付けた。 結城にはなんとなく避けられているような気がしていたから…少し嬉しかった。 「静紅です」 「どうぞ」 障子を開けると結城が胡座をかいて座っていた。 静紅は勧められた座布団に座る。 「吉田稔麿を知っているか?」 「はい……?」 吉田…?そういえば、あの男の人を斎藤さんがそう呼んでいた気がする。 「今日お前を襲った奴だ。知り合いではないのか?」 「初めて会いました。 …私何か疑われてます?」 「悪いな。奴は長州藩士で倒幕派…奴らが京で画策しているの阻止・討伐しなきゃならねぇんだ」 結城は難しい顔になった。 …その辺りをうろついているということか。近いうちに動きがあるかもしれないな。 「………」 「結城さん?」 「ん、あぁ悪い。 今日は一人にして悪かったな。怖かったろ」 「え…いえ大丈夫です。斎藤さんが」
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