*Episode・3*

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「はぁ…」 「辛気臭いですね、貴方らしくないですよ?吉田」 「桂さん……久那に似た女に会ったよ」 「久那?久しぶりに聞く名ですね。突然いなくなって心配していましたけど」 とある宿…吉田は浮かない顔をして夜空を見ていた。 今宵の月は鋭利なほど細い三日月。星は割りとよく見える。 …久那は星が好きだったな。ずっと見ていても飽きないと言っていたっけ。 「稔麿の女のことか?俺、あいつ苦手だ!!何考えてるわかんねぇし、取っ付きにくいし…」 「おかえりー。晋作は、女は基本苦手だろ。久那は仲良くなりたいって言ってたよ?」 「高杉は照れ屋さんですもんね」 「ちげぇ!!」 深夜の雑談は暫く続いた。 久那……君はどこに行ったの?
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