*Episode・4*

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芹沢の近くに座す男が苛立ちを含んだ口調で口を開いた。 近藤がその男に柔らかい口調で返す。 「新見さん、今から話すことだよ。」 壬生浪士組の3人目の局長・新見錦という。何で3人も局長がいるのだろうか。常々不思議である。 …芹沢の金魚の糞が。まさに”虎の威を刈る狐”だ。 「少し前に女中を雇ったんだ。後で挨拶させるよ」 うわ、すげぇ。色々はしょった!!やるな、近藤……。 近藤の対応振りに感心しながら明後日を向いていた結城は、ふと己に視線が集中していることに気づいた。 が、振り返りたくなかったので気付かない振りを決め込もうと、 「結城、連れてこい」 …できなかった。
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