*Episode・1*

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「くくっ…女誑しって……」 「おい総司、そろそろ止まらないのか…?」 何故か"女誑し"で名が通っていることに苛立つ結城は、不服そうに沖田を睨んだ。 「俺そんなに遊んでないぞ……土方の間違いだろ」 「………俺がなんだって?」 ちょうど試衛館に着き、入ろうかとしたところで後ろから声がした。 その声に反応して悪びれもなく振り向くと、土方が仁王立ちで立っていた。 「土方、ただいま」 「ただいまじゃねぇよ。 …ったく、遅かったな。なんかあったのか?」 「なに、ごろつきと遊んできただけだよ」 結城は勝手場に荷物を置き、襷を掛けた。 実は結城、料理が得意だ。 「さて……」 「たっだいまー」 藤堂と斎藤が帰ってきた。二人は各々用事があったらしい。 「美味そうだな…」 「おい斎藤…つまみ食いすんなよ、お前ほんと見掛けに寄らないよな」 「いえ、結城さんほどではないです故」 ……… 総司も斎藤も、どうして俺の周りはこう…
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