第一章 冷血上司との出会い

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 偶然にも一条司の監査をしながら別件でそのレストランの調査を行っていた羽村は、才ある人材はわが組織へと、梨菜にF.S.Iとしての将来性を見出し、スカウトした。 「超味覚の持ち主とは…いいものを拾った」  あの時の柔らかな瞳は目の錯覚だったのか、入社早々梨菜を目に止めるなり、羽村に冷めた目線でそう言われたのを覚えている。
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