第十章 料理に潜むもの

3/16
前へ
/394ページ
次へ
「あ、そういえば! 言い忘れるところでした。高坂さん、あの那智さんが、SPスープを出すようにって―――」 「え?」  SPスープ。  名前を聞いただけで、正規メニューにはないものだとわかった。  ということは裏メニューなのだろう。  梨菜もこのスープが一体どんなスープなのか興味があった。 「SPスープってなんですか? メニューにはないみたいなんですけど」 「そ、それは……まぁ、特別なもんが仕入れられた時だけ―――」 「おい」
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!

687人が本棚に入れています
本棚に追加