第十章 料理に潜むもの

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「ほら、これが倉庫の鍵だ。その倉庫に行けば……わかる」 「ありがとう!」 「でも、上川さんや溝口さんにバレる前に引き上げてこい、俺だって、そこに誰も近づけるなって言われてるんだ」 「わかったわ」  梨菜は鍵を受け取ると、ポケットに入れ込み、裏口のドアを開けようとした時だった。 「お前、強いんだな」 「……」  梨菜は聞こえない振りをして、颯爽とドアを開けた。
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