687人が本棚に入れています
本棚に追加
/394ページ
「君、さっきスープ飲んだんだってね、高坂から聞いたよ。なんで一口でこの存在がわかった?」
上川はマジックマッシュルームをつまんで指先で弄びながら梨菜に見せつける。
「……離して」
その時だった。
梨菜の視界が一瞬ぐらついた。
気づけば体も熱を持っているようだった。
「そんな目して、そそるね。こいつのの効果が出てきたんだろ。そのうちもっとよくなる」
先ほど全て吐き出したはずだったのに、何故今更になって効果が出てくるのかわからなかったが、梨菜の身体が敏感に反応してしまったのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!