第十一章 地下倉庫の秘密

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「君、さっきスープ飲んだんだってね、高坂から聞いたよ。なんで一口でこの存在がわかった?」  上川はマジックマッシュルームをつまんで指先で弄びながら梨菜に見せつける。 「……離して」  その時だった。  梨菜の視界が一瞬ぐらついた。  気づけば体も熱を持っているようだった。 「そんな目して、そそるね。こいつのの効果が出てきたんだろ。そのうちもっとよくなる」  先ほど全て吐き出したはずだったのに、何故今更になって効果が出てくるのかわからなかったが、梨菜の身体が敏感に反応してしまったのだろう。
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