第十一章 地下倉庫の秘密

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「人の精神を狂わせて、自分の利益の事だけを考えてるってそういうこと!?」 「ああ、そうだね。人って結局自分のことしか考えてないじゃない? 違法だってわかってるよ、けれど……それでも手に入れたいものがある。だから、こいつを混入したSPメニューを忍ばせたたってわけだよ」  そういうと、上川はF.S.Iのピンバッジをコンクリートの床に叩きつけて踏みにじった。  人の道から外れた事を飄々とした表情で語る上川に、梨菜は恐怖と怒りを感じていた。
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