第一章 冷血上司との出会い
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「あの、このお料理に使ってるもので、賞味期限の切れている食材を使ってませんか?」 「ッ!?」 羽村の意表を突かれて絶句した顔は、この時以来見ていない。 穏やかな視線が一気に獲物を捕獲した時の鷹の双眸に変貌し、梨菜はその時の得も言われぬ戦慄を今でも覚えている。 結局そのレストランは、梨菜の助言によって期限切れの食材使用が明るみになり、レストラン業界から淘汰された。
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