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目を開けると私は冷たい土の穴の中にいた
…はて?
どうして、私はこんな冷たい穴の中に居るのだろうか?
あぁ…そうだそうだ!!
私は、何時もの保健委員会の仕事でトイレットペーパーの補充に回っていたんだ!!
それで、ようやく補充を終えて保健室へ向かおうと足を踏み出し、あの穴掘り小僧…もと言い、綾部喜八郎先輩の穴に落ちてしまったのである
「はぁ…本当私って不運だなぁ…」
上を見上げると太陽はすでに西の空へと落ち始めていた
「はぁ…誰か早く見つけてくれないかな…」
今日で何度目か分からないため息を吐いた
その時、遠くの方から「いけいけ!!どんどーーん!!」と言うなんとも聞きなれた声が聞こえてきた
そして、なんとその声の主、体育委員会委員長の七松小平太先輩はなぜか嬉しいことにこっちの方へ向かってきている用なので私は…
「なっ…七松せんぱーーい!!」
と大声で呼んでみた…
すると、私の声に気づいたのか
「お~い、今私を呼んだのは誰だ~!!」
と、これまた大声で返事が帰ってきたので…
「わっ私です!猪名寺乱太郎です!!」
と大声で返すと
「乱太郎どこだぁ~!!」
と言い回りをキョロキョロしているので
「こっちですこっち!今穴の中にいます!
!」
と答えると穴の上から一つの顔が見えて
「乱太郎見~つけた!!」
とまるで子供みたいな笑顔をしこちらを覗き込んでいた
「で!!乱太郎この私に何か用か?」
と今の私の状況を見てもなお聞いて来るので
「あの~できればここから私を出して欲しいのですが…」
と頼むと…
「おう!!まかせとけ!!」
と自信ありありで答える先輩に何だか嫌な予感がし…
そして、
「ほれ!!乱太郎つかまれ!!」
と手を差しのべてくれたので私はそれに疑うことなくつかまりそして、
「あっありがとうございまぁ…す~~!!!」
手を掴んだ瞬間「いけいけどんど~ん」と物凄い早さで引っ張り上げられ…そのままかまぐるまをされ医務室へもうダッシュで運ばれ…
私は医務室へつく前に気を失なっていた
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