好き

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「もぅっ!ダメですってば!」 力ずくで手帳を奪い返して、鍵のついた引き出しの中にしまった。 「何だ、お前そんなことしてたのか」 案の定、社長は呆れたように言う。 その声色に、私はむぅっと膨れた。 「悪いですか?期待してないのはわかりますけど、私だって一応、ここの社員だし。色々知りたいし…」 資料を元のバインダーに綴じながら、だから見つかりたくなかった、と思った。 すると、突然社長が笑い出した。 「あはは!お前…っはは!」 「?!」 はい?!ここ笑うとこじゃないでしょ?! 「酷っ!笑うほどバカですか?私」 期待してないのはいいとして、それを笑うことないじゃない! .
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