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「あの…っ！どこ行くんですか？！」
車の間を縫うように、タクシーは軽快に進む。
発車した後、先輩は乗務員さんに「△△町方面」とだけ伝えた。
約束が本当なら、この先に待っているのは…ホテル街。
「それはお前が一番よくわかってんじゃねーの？」
先輩は横目でチラリと私を見ると、ニヤッと笑った。
その途端ゾクリと背中を走る、悪寒。
「せ、先輩。こんなのやっぱりおかしいです」
タクシーが着く前に、どうにかしなきゃ。
私は説得を試みる。
「今回のことは、先輩を疑って呼び出したりしてすみませんでした。今後はこんなことがないように、会社もお店も努力します。でも…これらのことは私が勝手に動いたんです、だから！会社に迷惑がかかるようなことはしないで下さい！」
「書き込みをやめろ、って？」
「…はい。だって、そもそも…」
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