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「え、っと…。書き込みを…止めてもらいたくて…」
「なるほど。もうそれ以上は言わなくていい」
私がボソボソ言いかけると直ぐに、社長はそう言って私の言葉を遮った。
え、今ので解りました?!なんて驚いていたら。
社長は私を隠すように先輩の前にスッと出た。
「今後、我が社に対する苦情に関してこちらが不当だと判断した場合、顧問弁護士立ち会いの元、然るべき場所で対応させていただきます。それから、」
と言って、胸ポケットから名刺を出すと、先輩に差し出した。
そして。
「結城 杏奈に御用の際にも、社長である私を通していただきたい。今回のような件なら…、
二度と近付くんじゃねぇぞ」
と、静かに言った。
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