母性本能?

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どうして私が社長に膝枕をしているのか未だに飲み込めないまま、目線を落とした。 さっきとは違って、何て言うか…無防備な感じ。 睫毛長いなぁ…。あ、今ぴくってなった。 くふふっ。 流れる髪を、ちょっとだけ梳(す)いてみる。 「ん…」 社長は眉間にしわを寄せてゴソッと寝返りを打った。 「……」 何て言うか。 何て言うか…カワイイ、かも。 こうやっていると、昼間の威厳なんてなくて、むしろこのギャップが何ともいえない。 私に気を許してくれてるってこと、だよね? 何だろう、この感じ。 私はドキドキするようなキュンとするような、そんな心臓に戸惑いながら、時間が過ぎていくのを待った。 .
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