一日目 (1) 誘い

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今はこれといった目標は無く、家で待つ妻と息子の生活費のために淡々と仕事をこなす。 楽しみといえば、日曜に息子のたかしとテレビで野球観戦をするぐらいのものだ。 しかし、この日常に少なからず私は満足していた。 そんな私の何気ない日常に変化が加わったのは、三十代半ばの冬をむかえた時のことだった。
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