~アウトライン~

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また、更なる脳の異常活性がもたらす特殊な能力は、守にESMにより洗脳された人々を見抜く事のできる力を与える事になる。 その能力を元に、トラブルを解決に導いていく中で、一連の事件の筋書を描いていた張本人、"竜崎吉哉"の理想郷計画の全容を知っていく事となる。 それは全人類を洗脳し、争いのない平和な世界を築くというものであったが、その意に反する者は、全て抹殺するという非人道的で独裁的な野望であった。 その計画の最初の実験舞台は日本。竜崎吉哉の実験計画のシナリオには、金色の悪魔と呼ばれる究極の殺戮兵器、パワードプロテクトシステム(通称PPS)の実戦データを集約する目的があった。 PPSは身体に装着し、鎧のように全身が覆われた時、人間の持つ力を数十倍から数百倍に高め、なおかつあらゆる攻撃を防御することができる。 ただし、究極すぎるが故、一度PPSを身に纏った者の行く末に待っているのは、廃人あるいは死あるのみだった。
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