第2章 Aceの初依頼

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男が連行されていく様子を見ているJokerにAceとKingが近づいてきた。 Aceの服はウルフの血で汚れていたが、彼女には傷が全くなかった。 Ace「私には、まだまだ未熟な部分があります…これからも精進してJoker様の期待を裏切らない様にして参ります。だから…この後、私に稽古をつけていただけませんか?」 Joker「さっきも言ったが、1人でウルフ5体倒したんだ。この後の稽古はなしだ!!その状態で稽古をしても意味がないし、今のお前に必要なものは休息だ。今日は、もう休め!!(この後、稽古して怪我でもさせたら親達に何て言われるか、わからないし満身創痍な妹を休ませてやりたいからね。)」 King「Ace、Jokerの言う通りだ。体力や魔力が尽きかけた状態でする訓練もあるけど…万全の状態ではない君が行う訓練ではない。初仕事が成功に終わったんだ…喜んだらどうだい?」 Aceは、少し不満そうな顔をしていたが、今になって成功の実感が湧いてきて口角が上がり、その様子にJoker達も笑っていた。 マリアの初めての任務は成功に終わり、ギルドマスターから激励の言葉をかけられた。 ジョーは、家に帰ってきたマリアから初仕事の自慢を聞かされて、複雑な顔をしていた。
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