SUIT OF COURT “真の絵札”

第3章 マリアとジョーの日常

ジョーが靴を履いて出ようとした時、ジーンがマイと一緒に玄関へやってきた。

ジーン「ジョー…マリアはAceの称号を得て初めての依頼で、あの“Joker”に期待された上に褒められたんだ。このままでいてくれた方が、お前にとって良いだろ？」

マイ「ジョーが“Joker”であることは、私たちとファイ以外にはSMFのマスターと各隊長とあなたが通っている学校の校長だけよ。それに“Joker”の意味を考えると、『落ちこぼれ』を演じる事も重要なのよ？だから、頑張って学校へ行きなさい。」

2人の言葉にジョーは頷き、鞄を持って玄関へ歩き出した。その表情は、さっきと比べて少し綻んでいた。

ジョー「父さん、母さん…ジョー・アラン、学校へいってきます。」

ジョーが出た扉をジーンとマイは見て、子どもの成長を感じていた。