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シータの淡々とした言葉にレイトは少し苛立ちを感じながら話しだした。シータは、その様子に内心呆れながら言葉を待った。
レイト「そういえば隊の希望の欄にコートが無かったのですが、成績優秀でコート希望の生徒がいるのに…どうしてですか?」
レイトの言葉に取り巻きの生徒は、大きく頷きシータを睨んでいた。ファイとマリアがその様子に気づきシータの側へ来た。ファイが何かを言おうとしたら、シータは手を止めて口を開いた。
シータ「SMF第十番隊副隊長の立場から言わせて頂くと、学院の成績が優秀の方でも実戦となると実力を十分発揮出来なかった人を沢山見てきました。午前中は希望した戦闘方法の一般チームの一般隊員と一緒に基礎訓練と実戦訓練を行なって、皆さんの実力を測らせて頂きます。午後は、午前の訓練結果によって適切な隊に一時入隊し、隊長から渡された依頼を受けてもらいます。校外学習なので依頼達成の為の貢献度も成績に反映される事をお忘れなく。」
レイト「訓練なんて、上流貴族の私達からしたら普段からしている事です。訓練は一般隊員と混ざっても上位の成績を出せますので、上流貴族は午前中から選抜チームに…。」
ファイ「レイトさん…先ほど生徒会長が言っていた通り、SMFで普段から行われている訓練でみんなの実力を測ります。そこで良い成績を出せば選抜チームに入れますよ。」
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