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校長の話が終わり、各バスで引率の教師から細かい注意事項の説明を聞き終えると大きな建物が見えてきて、正面の門からバスが中へ入っていった。バスが止まり降りると青のコートをきた男と一般隊員より装飾が多い隊服を着た男女が立っていた。
???「アーティファクト国立魔術学院の皆さん、SMFへようこそ。私はキース・レイジです。校外実習という事なので、午前は一般隊員が普段行っている訓練などに参加していただきます。午後は、訓練の成績で各隊に一時入隊し、より本格的な実践形式の訓練に参加したり隊長に渡された依頼を行ってもらいます。何か質問はありますか?」
生徒達に一通りの説明を終えたキースが質問を促すと、レイト達が一斉に手を上げた。キースがレイトを指名するといつも通りの口調で話し出した。取り巻き達はジョーを見下すような視線を向けながら笑っていた。
レイト「訓練の成績で一時入隊する隊が変わると言っていましたが…上流貴族の我々からしたら普段から鍛錬していますので、私たちは別の訓練をお願いできますか?もちろん、了承していただけますよね?」
レイトと取り巻きは、キースの方を口角を上げながら見ていた。キースは呆れながら視界の端でジョー達の方を見て、手で顔を覆って溜息を吐いた。その様子にレイト達は、自分達の要望が通ったと思い笑顔になっていった。
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