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女子生徒「えっ…あ、ありがとうございます。私、今まで魔力量とかを計測ってしたことがなくて…今日出来ると聞いて楽しみにしていたんです。」
女子生徒は辺りを見渡し、注目されていることに俯きながら隊員にお礼を言い、魔道具の側から離れていった。みんなの元へ女子生徒が来ると他の生徒たちが周りを囲い、色々質問をしてきていた。
ファイ「えーと…まだ全員の計測が終わっていないから、計測が終わった人は制御のテストを受けてくださいね。早く終えないと後の予定が押して訓練を出来なくなりますよ?」
ファイに言われて生徒たちは、計測とテストを受け、その結果に一喜一憂していた。引率の隊員たちが計測等の成績に応じて生徒たちを幾つかのグループに分けた。その直後、レイトから反発の声が挙がった。
レイト「なぜ私たちが第二グループで、先ほどの女子が第一グループなんですか?計測結果とかは、私たちとほとんど差なんて無かったではないですか?」
男性隊員「確かに差はほとんどありませんでしたが…彼女の方が上位ですよ?それに、これから行われる訓練はチームワークの力も見ます。それに午後のチームが全く同じと限りませんので、そのことをよく考えて行動してくださいね?」
男性隊員の言葉に反論の余地がなく、そのまま引き下がるしかなかったレイトは、黙って自分のグループへ向かった。
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