第一章 [黒木くんへ] ひとつめ

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 なんだか、信じられなかった。  黒木くんがそんなことするわけないと思ったし。  きっと、でたらめで、  クラスの子たちに向かって、ギャグのつもりなのだと。  そう、思いたかった。  それから、噂はクラス中に広まって。  でも、クラスから噂が独り歩きすることはなかった。  だから先生も、辞めたりなんてしなかった。
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