プロローグ [5月22日]

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 それもそのはずだ。  だって、俺が好きだった人だ。  中2の冬に東京だかに転校して、好きだと伝えられはしなかったけど。 ―――きっと、俺だけではないはず。  そんな彼女が、今頃、届けるものなんてあったのだろうか。  19歳にもなって。  5年経ったから、なにかある、とか?  頭にクエスチョンマークを浮かべながら、小包をビリビリと破き開けてみる。  そこには、一つのガラスの瓶と、封筒があった。
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