検証①

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イズミが声をかけた二人は、両方とも知り合いの知り合いで、一度一緒に飲んだことがあるだけの仲である。 イズミは裏の性格ではかなり高飛車なこともあり、実際ほんとに深い付き合いの友達は少ない。 また、やはり合コンでは自分だけがモテたいと考えているので、普段のからみが特にない人間を呼んだ方が都合がいいとも考えている。 結果、集まった二人は、一人は話がおもしろくノリはいいが、まったく可愛いとは思っていない盛り上げ要員の子。もう一人は控えめで、見た目はまさに普通ど真ん中といった子である。 こうして自分にとって完璧な陣形を整えておき、二人には、「付き合いで頼まれてどうしても断れなかったのー(っω`-。) 私は今回はサポートに徹するからさ、おねがーい (○ `人´ ○); タノンマスー! 」っとやる気のないそぶりを見せておく。 女子だけ男子と合流の一時間前に先に集合して軽くお茶をする予定にしているので、18時10分前には着くように家を出た。 ちょうど10分前に集合場所に着くと、すでに二人は到着していた。
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