三光鳥

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アンがそういうと、「仕方ないな。」と三光鳥は自らの青い翼を出した。 もはや三光鳥は鳥として飛ぶことはなく、翼は飾りのようなもので、普段は背にしまっている。 子供たちはその羽根が大好きで、優しく包まる。 「三光鳥の羽根は本当に綺麗。太陽みたいに温かくて。」 「月みたいに優しくて。」 「星みたいに輝いて。」 それぞれが眠そうな声で言ったかと思うと、すぐに寝息を立て始めた。
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