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やがて日が暮れる頃、三光鳥は子供たちと大樹の上の方にある虚(うろ)の中にいた。
3人は眠そうに目をこすったり、あくびをしている。
「三光鳥は、明日にはもう行っちゃうの?」
トトがそう言うと、二人も同じことを聞こうと思っていたのだろう、じっと三光鳥を見つめる。
「そうだね。でも、またたくさんの本の鳥を捕まえてくるからね。」
「約束だよ。」
リウが小指を出し、皆で指切りげんまん。
(この約束はいつまで有効になるのか……。)
三光鳥の顔はわずかに曇った。
「三光鳥。あれ、出して。」
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