第一章 彼方からのもの

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「……まぁ、百歩譲って僕がお前の友人というのは我慢してやるとして、何の用なんだ?下らない用件だったら、右手の指を二、三本へし折るぞ」 僕が不機嫌な様子を隠そうともせず聞くと  「ん、あぁ、そういうわけだから、数学の宿題見して」 などとふざけた事をのたまいやがった。 「……よしわかった、右手を出せ」 「おいおい、そんなにしっかり俺の右手を握って……こんな朝っぱらから何をするつもりなんだお前は、皆が見てるだろう…?安心しろって、放課後いつもみたいに相手してやるさ」 「………よぅく解った、お前がそんなに死にたかったとはな………そこを動くな蹴り殺す!!」 〈武道〉+〈キック〉 約75→32 成功 「…はっ!」 僕の放った鋭い蹴りが、磯臭いディープ・ワンに向かう───が、 「うおっとぉ!」 それを後ろに下がる事でかわすディープ・ワン。 「ちっ………次は殺す」 「…やめてくれ、そう何度もかわせん」 だったらさっきのようなふざけた冗談をやめろ、アホゥが。 「ふははは…そいつは無理ってなもんだな」 「なら死ね、百万回死んで呪われろくされ外道」 「確かに俺は腐ってるかもしれないが、外道ではないつもりだが?」 反応するのはそこなのか? そして自分の性根が腐っているのは認めるのか。 ……ホントに何なんだコイツは。 それとも最近の若者は皆こうなのか…?
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