第一章 彼方からのもの

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全く………このくされ変態ディープ・ワンのせいで落ち着いて食事も出来やしない。 しかも、先ほどからバカのせいで騒いでしまい、こちらを見ているクラスメイトも何人かいる。 ……………僕は注目されるのが嫌だというのに…。 この生臭さディープ・ワンと関わるようになってから、ロクな目に合っていない気がする。 …………………コイツ早く死なないかな。 「………そういえばお前は突然何を叫びだしているんだ?」 「ん……いや大したことじゃないんだが、お前のくれたハンバーグうまかったな………ってんで、つい感極まって、な」 「…………お前は感極まると思わず叫びだすのか」 ホントコイツは何なんだろうな。 そんなこんなで昼食を終えると、次の授業開始まで少しばかり余裕のある時間だった。 とはいえ、今から食堂へ行って何か買うには食べる時間が足りないし、出来る事といえば、トイレに行っておくぐらいだろうが、別に今はトイレに行きたくはない。 さて、何をするか。
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