第一章 彼方からのもの

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…………よし。 「…おい、ディープ・ワン、何か面白い話をしろ、もしくは死ね」 「突如としてヒドい二択を聞かされた!?」 何やら驚いた顔をするディープ・ワン。 「……授業開始まで少し時間が余っているだろう?」 「………え、それと俺が死ぬ事に何の関係が!?いや大体想像はつくんだけどさ!!」 「想像つくのなら早くしろ………生きるか、死ぬか、首を吊ってでも死ぬか」 「そんなにお前は俺を殺したいのか!?」 「……暇だから、な」 「…たったそれだけの理由で俺に死ねと!?」 だからさっきから言っているだろうに。 死にたくないなら面白い話をしろ、と。 一体何度言わせる気だ。 「…………なら最初からそう────いや、言ってたな」 何故か愕然とした表情になるディープ・ワン。 お前はホントに何を聞いていたんだ。 「………で、早く話をしろ」 「……いきなり話をしろったってな…………んー、少し時間をくれ」 「シンキングタイムは30秒です」 「短いな!?」
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