第一章 彼方からのもの

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そうしてきっかり30秒待ち、告げる。 「………さぁ、死ね」 「よし話そう!すぐ話そう!今すぐ話を始めよう!」 ちっ………。 「あー………いきなりだけど、隣のクラスにいた『小木雅人』ってヤツ知ってるか?」 「…………いや、知らんが……その小木某がどうかしたのか?」 ……………『隣のクラスに、いた』? 「俺も面識は無いが……………ソイツ、今精神病院にいるんだと」 「………ソイツに何があったんだ?」 「……俺も他のヤツから聞いた話だから何とも言えないんだが…」 そう言ってから、ディープ・ワンが語り始める。 どうやらな、その……小林?あ、小木か。 そう、その小木な。 何かクラスでいじめられてたらしいのよ。入学から2ヶ月立ってないのにな。 まぁ、それでその日もいじめられてたらしいんだが、その日はソイツ、クラスのヤツにカバンを隠されたみたいでな、あー…確か教室…いや屋上にだっけな? まぁともかく隠されたんだよ。 そんで暗くなってからひとりで取りに行ってこいって言われたんだとよ。 で、他の虐めてるヤツらは校門のとこで待ってたんだよ。  で、10分たっても戻ってこなかった。 他のヤツらはどうせ、ビビってるから遅いんだろうと思ってた。 30分たっても戻ってこなかった。 ひょっとしたら、怖くなって帰ったんじゃないか。 他のヤツらはそう思って、下駄箱の靴を確認しに行ったんだよ。 そしたら、小木の靴はあったんだよ。 ってことはまだ校内にいるって事だろう? 他のヤツらが不思議に思ってるとな、聞こえて来たんだよ。 何がって…………叫び声だよ、その小木ってヤツの。
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