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秋「で?話って何?」
誠「鈴を前田家に嫁がせます。
向こうと話し合って、今年の六月頃までに、という話になっています。
それまでに、鈴への想いは断ちなさい」
秋「…は!?
な、何だよそれ!!!
鈴の気持ちは!?
鈴はあんたの道具じゃないんだぞ!?そんな勝手に」
誠「秋人、これは決まったことなんだよ。
それに、鈴は私が言えば従うでしょう。なにせ、私がそう育てましたからね」
秋「…前田家って…
良い噂聞かないぜ?
殺しばっかしてるって。そんな所に鈴を嫁に行かせるのか!?」
誠「ただの噂でしょう。
それに、忍として生まれた以上、殺し、殺されるは常です」
秋「俺は許さないからな!」
誠「許しなど求めていません。
理解できないなら、それでも良いです。
秋人、仕事に戻りなさい」
秋「…クソッ…」
親父に背を向け歩き出す
頭の中では、親父が言った言葉がぐるぐる回っていた
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