第一話

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秋「で?話って何?」 誠「鈴を前田家に嫁がせます。 向こうと話し合って、今年の六月頃までに、という話になっています。 それまでに、鈴への想いは断ちなさい」 秋「…は!? な、何だよそれ!!! 鈴の気持ちは!? 鈴はあんたの道具じゃないんだぞ!?そんな勝手に」 誠「秋人、これは決まったことなんだよ。 それに、鈴は私が言えば従うでしょう。なにせ、私がそう育てましたからね」 秋「…前田家って… 良い噂聞かないぜ? 殺しばっかしてるって。そんな所に鈴を嫁に行かせるのか!?」 誠「ただの噂でしょう。 それに、忍として生まれた以上、殺し、殺されるは常です」 秋「俺は許さないからな!」 誠「許しなど求めていません。 理解できないなら、それでも良いです。 秋人、仕事に戻りなさい」 秋「…クソッ…」 親父に背を向け歩き出す 頭の中では、親父が言った言葉がぐるぐる回っていた
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